バイスシティはRockstarが作った架空のマイアミ風の街で、周囲のレオナイダはGTA VIのフロリダ風の州だ。Rockstarは実在の地名を使わないが、公式に名付けたオーシャンビーチ、リトルキューバ、VCポートは、それぞれMiami Beach、Little Havana、PortMiamiを思わせる。何が比較でき、どこで根拠が尽きるかを見ていく。

バイスシティを「GTAのマイアミ」と呼べば、ヤシ、熱い舗道、高層ビルの富、写真映えする浜、過剰さへの欲望がすぐ伝わる。ただしRockstarは観光案内を作っているのではない。南フロリダらしい要素を取り、音量を上げて独自の街にしている。

Rockstarが正式に名付けたのは現代のバイスシティ、オーシャンビーチ、リトルキューバ、VCポート。それらをより広い架空の州レオナイダの中に置いた。この名前が証拠で、ネット上の通りごとの対応表は証拠にならない。

Ocean Driveのホテル街

画像の見方: 左はGTA VI、右は現実のマイアミ。本文で明記しない限り同じ場所と断定せず、Rockstarが取り入れた建築や文化の手掛かりを比べる。

Axiosがまとめたマイアミのランドマーク比較は、Rockstarの映像にある架空のHotel DixonとOcean DriveのHotel Victorを並べる。名前、縦長のアールデコ看板、ヤシ、ネオンに明らかな視覚的な共通点がある。ただしRockstarは建物を一対一で模写したとは言わないため、確定したモデルでなく着想元の有力候補とする。

GTA VI架空のHotel Dixonがあるバイスシティのホテル街を写したGTA VI公式画像。
架空のHotel Dixonがあるバイスシティのホテル街を写したGTA VI公式画像。
現実世界夕暮れのOcean Driveにある現実のHotel Victor。撮影Dan Lundberg、CC BY-SA 2.0。
夕暮れのOcean Driveにある現実のHotel Victor。撮影Dan Lundberg、CC BY-SA 2.0。

見るべきは人混みや警察車両より奥のホテル街だ。縦の看板、光るアールデコの形、通り際に迫るヤシが重なる。

Ocean View Hotelのモデルは実在する?

2002年の名前が一つ、GTA VIの公式資料に戻った。ホテル自体についてRockstarが示したことはOcean View HotelのWikiで扱う。ここでは実在のどの通りを思わせるかが問題だ。エディション紹介のVintage Vice City Pack画像には、ホテルの外で拳銃を持つジェイソンとルシア、その後ろの1955年型Vapid Stanierという説明が付く。

旧作を遊んだ人には意味のある名だ。Ocean View Hotelはオーシャンビーチにあるトミー・ベルセッティの最初の隠れ家で、セーブし、着替えた場所だった。プレオーダー特典に置くのは偶然ではなく、意図的な引用だ。

ファン説で、未確認: GTAのファンWikiは以前から旧作のホテルを、マイアミビーチのOcean Drive 1020番地にあるアールデコ調のClevelanderに結び付ける。Rockstarは現実のモデルを挙げておらず、GTA VIの建物も断定できるほど詳しく映っていない。以下は外観の比較であり、同じ建物との判定ではない。

GTA VIOcean View Hotelの外のジェイソンとルシア。Rockstar公式のVintage Vice City Pack画像。
Ocean View Hotelの外のジェイソンとルシア。Rockstar公式のVintage Vice City Pack画像。
現実世界Ocean Driveにある現実のClevelander Hotel。撮影P. Hughes、CC BY-SA 4.0。
Ocean Driveにある現実のClevelander Hotel。撮影P. Hughes、CC BY-SA 4.0。

Rockstarの画像は夜のネオン、現実のClevelanderは昼の白い塗り壁、横帯の窓、ヤシを見せる。共通するのはOcean Driveのアールデコの街並みで、外壁が一対一で同じわけではない。

Rockstarが言わないことも大切だ。住所、内部、旧作と同じ位置に建つか、特定の一軒を模したかは不明。現実との公平な比較は、予約できる特定のホテルでなく、Ocean Driveの建築様式に属するということまで。特典自体はVintage Vice City Packの解説へ。

リトルキューバはLittle Havanaがモデル?

Rockstarはバイスシティの紹介でリトルキューバとにぎわうパン屋を挙げる。現実のLittle HavanaのCalle Ochoは文化的な比較対象になるが、この記事で使う公式資料は同じ街区や交差点を特定しない。根拠はそこで止まる。

それでも細部には意味がある。バイスシティは浜や高層ビルだけではない。食べ物、店先、地元のリズム、そこを行く人々も公式の街の描写に含まれる。

VCポートはPortMiamiがモデル?

RockstarはVCポートを世界のクルーズ船の都と呼ぶ。現実のPortMiamiも「Cruise Capital of the World」を掲げる。言葉の類似から着想は理解しやすいが、Rockstarは港の一対一の配置図や対応する公式の空撮を公開していない。

注目したい四つのマイアミらしさ

以下は有益な比較だが、Rockstarが完全な複製を確認したものではない。架空の地図をGPS画像へ重ねるより、街並みの共通点を読み取りたい。

  • Lummus ParkとSouth Beachのホテル。 マイアミの建築保護の専門家は、最初のトレーラーにLummus Park周辺のアールデコ調ホテルとの共通点を見た。オーシャンビーチをすぐに連想できる理由の一つだ。
  • MacArthurとVenetianの海上道路。 橋、自転車道、水、向こう岸の街並みが、マイアミの渡り道を映画の場面転換のようにする。個々の建物以上にバイスシティのリズムを示す。
  • BrickellとDowntown。 Biscayne Bay越しのガラスの塔は富と権力の顔だ。Rockstarが街区を並べ替えても、輪郭は見覚えのあるものになる。
  • WynwoodとArt District。 壁画、低い倉庫、夜の店は浜辺と異なる味を加える。バイスシティが対比を作るなら注目するマイアミの風景だ。

GTA VIと現実を読む際は、公式の名前と説明を信じ、比較を楽しみ、架空の街を偽の実地図へ変える前に止まる。フロリダの見た目の要素が街を魅力的にし、Rockstarがそこから独自の過剰さ、活気、代償を持つ街を作るから面白い。

画像ごとの比較は拡充したバイスシティのWikiへ。